浴衣のデザイン│模様・古典・和柄・図案の画像一覧とその解説 - 浴衣結 ゆかたむすび

浴衣結 ゆかたむすび
ゆかたの柄と種類
観世水に縞あやめ
〔観世水に縞あやめ〕
明治初期・糸入型

縞の中に観世水を流し、伸び伸びとゆるやかな菖蒲(あやめ)を細縞で表した柄。

水を横長の渦巻きの様に表した観世水は、能楽の流派。観世流の観世太夫が使った事から名付けられています。
網に千鳥
〔網に千鳥〕
江戸時代・糸入型

高度な堀彫りの技術を要するガマ草縞で表したかわいらしい千鳥がほっこりぬくもりを感じます。コチドリ・チロチドリ等、チドリ目チドリ科の鳥類を総称して「千鳥」と呼ばれています。
定番の丸くふっくらした千鳥は意外にも江戸時代以降に登場した千鳥だそうです。
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糸あやめ
〔糸あやめ〕
江戸時代・糸入型

勢い良く伸びやかに描かれているあやめの柄。

あやめは長寿のまじないや魔除けとして古くから用いられ、現在も5月の節句という形で習慣が残っています。
1反につき80回くらい型つぎを繰り返す必要があるほど狭い型を復刻しました。
虫の声
〔虫の声〕
江戸時代・糸入型

野生の花が咲き、強風に吹かれている草むらを実に良く表した柄。

鈴虫が町中にいなかった江戸時代。虫売りの元祖、神田のおでんや忠蔵の商売は大盛況だったとか。さりげなく姿が見える鈴虫の声が風に運ばれて聞こえてくるような涼やかな構図です。
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波に若鮎
〔波に若鮎〕
明治時代・糸入型

数本の線で巧みに描かれた美しい波とその中を泳ぐ鮎。

江戸時代、江戸っ子が口にしていた鮎は多摩川の鮎でした。「多摩川といえば鮎」と連想された程、多摩川は鮎の棲む清流として知られていたのです。
波に龍
〔波に龍〕
江戸時代・糸入型

古くから中国の皇帝も好んだと言われる空想上の動物、龍。

躍動感と豪華さが魅力です。龍のひけをとらないくらい力強い波との調和が美しい立派な構図です。
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鳳凰に花桐
〔鳳凰に花桐〕
江戸時代・糸入型

鳥の王様、鳳凰を丸く納めて風雅で優しい気品溢れる構図。

鳳凰は縁起が良く、不老長寿を願う吉祥模様です。花桐の葉が昼夜で表されていて、美しさが引き立ちます。
竹にすすき
〔竹にすすき〕
江戸時代・糸入型

伸び伸びと葉が茂り、力強い生命力を感じさせる柄。

丹念に表現された竹のしなやかさがとてもきれいです。万葉の時代から愛されてきた秋の七草の一つ、すすきも涼しげに描かれています。
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垂れ柳に蝶
〔垂れ柳に蝶〕
江戸時代・糸入型

桜の咲く頃、芽を吹いた柳が風に揺れている様子も春の訪れを感じさせます。

奈良時代から舞い遊ぶその美しさで人々から愛されてきた蝶に可憐さを添えます。
小波にすすき
〔小波にすすき〕
江戸時代・糸入型

小さなさざ波に伸び始めたすすきの柄。

池の風景をおだやかに表しています 秋の七草の一つであるすすきは、万葉の時代から夏~秋にかけて愛される欠かせない柄です。
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枇杷
〔枇杷〕
江戸時代・糸入型

豊かに実った初夏のフルーツ、枇杷の柄。

古くは奈良時代に枇杷について書かれた書物が最古であり、日本で栽培が始まったのは 江戸時代中期頃。
その当時珍しかった枇杷の柄に垣根小紋をあしらい、深みを出しました。
春の薬玉
〔春の薬玉〕
江戸後期~明治初め・糸入型

薬玉は、五月五日の端午の節句に魔除けの為に飾った中国の風習をまねたのが始まり。

主に若い女性や女児の祝い着の柄として用いられます。地には小桜をあしらってより華やいだ印象に。
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牡丹に鯉
〔牡丹に鯉〕
江戸時代・糸入型

龍門と呼ばれる急瀬をも登り、やがて龍になった出世魚として古くから尊重された鯉柄。

鯉は、江戸時代のゆかたに多く見られる柄です。美しい絞り調の牡丹の花に鯉が仲むつまじく寄り添う品性を感じさせる模様です。
竜田川
〔竜田川〕
江戸時代・糸入型

流水に紅葉を散らした柄。

古今集の「竜田河(現:奈良県生駒郡を流れる竜田川)紅葉乱れてながるめりわたらば錦中やたえ なむ」に由来しています。
流水をちから強いガマ草縞彫りで表現しました。
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勝虫
〔勝虫〕
大正時代・紗張り型

武士の間では、“勝虫”や“将軍虫”とも呼ばれ、武具の文様として用いられてきた蜻蛉柄。

蜻蛉は前に向かってのみ飛ぶので、何事にも向かい勝つ虫と考えられたようです。
大胆な大トンボの迫力が圧巻です。
桔梗格子
〔桔梗格子〕
江戸時代・糸入型

力強い躍動感のある桔梗。

絞り調で表した葉や地の格子など、彫るのに大変な努力を要していることが伺えます。
三重県白子寺にある伊勢型紙技術保存会が重要無形文化財に指定している型です。
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毘沙門亀甲と市松に華
〔毘沙門亀甲と市松に華〕
江戸時代・追掛型

亀甲を山型に3つ組み合わせた毘沙門亀甲柄と、江戸時代に歌舞伎役者・佐野川市松が舞台衣装に取り入れて爆発的な人気を呼んだ市松柄、そして花とが美しさを競いあっている希少な柄。

追掛型を駆使して生み出された醍醐味を感じる豪華な柄です。
古代花
〔古代花〕
江戸時代・追掛型

花と四角をデザイン化されていて希少で華やかな構図。

何気なくあしらわれている錐彫りは均一ではなく、味わい深い強弱のある彫りになっており、職人の技が光ります。
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瓢箪と光
〔瓢箪と光〕
江戸時代・追掛型

瓢箪の実は、昔から乾燥させてお酒の容器として使われ、特に男性に好まれた代表的なお洒落な柄。

六つの瓢箪を“無病息災”の無病とかけて、縁起を担ぐ意味もこめられているのだとか。
その昔、豊臣秀吉が千成瓢箪を馬印にして愛用したと知られるほど長く好まれてきた柄です。
洋花に道具小紋
〔洋花に道具小紋〕
江戸時代・糸入型

伸び伸びとして大きく咲いた洋花。

見事な地型の道具彫りが、風雅で粋な一品です。
型彫りの職人達は、彫る柄によって自分で小刀を作り、より美しい表現を求めて腕を競いました。小刀を作ることも少なくなった現在では、彫ることが難しい柄です。
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菊とあじさい
〔菊とあじさい〕
江戸時代・糸入型

菊は中国では仙花と言われ、日本には奈良時代から平安時代にかけて渡来した柄。

姿・色・香りが優れているため、多くの場面で愛されてきました。
二大名花の菊とあじさいを粋な滝縞の中に風雅に表しました。
白梅紅梅
〔白梅紅梅〕
江戸時代・糸入型

尾形光琳作・白梅紅梅図屏風の柄。

今から約340年くらい前に彫られた柄の復刻です。
梅は「百花のさきがけ」というように、厳寒の中で香り高く咲く姿が天平時代(8世紀)から日本でも尊ばれてきた柄です。
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鳥天狗
〔鳥天狗〕
江戸時代・追掛型

天狗の下で世の悪をこらしめると言われている、鳥天狗の柄。

鳥天狗の細かい毛並みや素早い動きまで伝わってくるような、生気溢れる躍動感が魅力です。
この型は、京都の型紙店によって彫られた追掛型を復刻したものです。
大波に鹿の子紅葉
〔大波に鹿の子紅葉〕
江戸時代・追掛型

荒れて大きく逆立つ波に、初夏に向かう季節の青柳を疋田とともにあしらいました。
楓といえば紅葉を思い浮かべがちですが、緑青色 などの爽やかな青葉の季節の楓はまた違った美しさが魅力です。
京都の追掛型の復刻です。
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祝花
〔祝花〕
江戸時代・糸入型

葵(あおい)に菖蒲、菊や牡丹(ぼたん)等の花を一つ一つ祝紐で結んだ薬玉を表した柄。

薬玉は薬や香料を錦の袋に入れてそれを造花で結び、五色の糸を長く垂らしたもので、中国の風習を真似たもの。
良い事がありますようにと願いが込められていて華やかです。
折紙風車
〔折紙風車〕
明治時代・糸入型

非常に珍しい折紙で折られた風車の柄。
斬新なこの柄は明治維新や近代化の流れの影響があってか、明治時代に彫られたもの。新しいものを求める勢いを感じさせます。
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千鳥
〔千鳥〕
江戸時代・糸入型

千鳥を影日向で表した伸びのある柄。

疋田を千鳥にあしらい、爽やかで気品あふれる雰囲気にまとめました。さらに力強く描いたすすきを加え、涼しげな情景です。
茶道具
〔茶道具〕
江戸時代・糸入型

茶道具一式が柄になっている珍しい柄。
夏、茶道の稽古着としてお召しになるのも素敵です。遊び心をくすぐる道具柄は、より幅広いおしゃれな着こなしを発見できそうです。
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昇り鯉
〔昇り鯉〕
江戸時代・糸入型

江戸時代に大流行した大きい鯉の柄。

粋な町人たちは、武士にも負けない自分たちの心意気を鯉柄で表そうとしました。
登竜門に達した時籠になる」という故事から鯉の滝のぼりは立身出世の例えとされるようになりました。
福寿草
〔福寿草〕
江戸時代・糸入型
縞のみ:大正時代・糸入型

福寿草はその名の通り、福徳を表す黄色い花。
福寿草は江戸時代、養蚕農家の副業として広まりました。特に養蚕が盛んであった埼 玉県は福寿草の生産地としても知られる様になりました。
3万枚の型紙コレクション中で、福寿草が描かれているのはこの型1枚だけです。
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桜に江戸縞
〔桜に江戸縞〕
江戸時代・糸入型

日本書紀や万葉集にもその名があるように、古くから日本人に愛され、日本を象徴する花、桜。

満開に咲いた桜は気品と豪華さを醸し出しています。
桜の花を愛でる花見は桃山時代から盛んでしたが、庶民の生活にも欠かせない行事となるのは、江戸時代のこと。地に江戸縞を入れて桜をさらに際立たせました。